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人的資本経営の迷走を紐解く―3つの視点の統合へ
情報開示が迫る中、人的資本経営の実態をつかめずに苦労する企業は少なくありません。その背景には、組織内の異なる部署や専門家の視点が分断されたままになっているという、深刻な構造問題が潜んでいます。ばらばらの視座を俯瞰し、一つの大きな経営戦略として編み直すためのヒントを探っていきます。
この記事の要約
なぜ人的資本経営は分かりにくいのか
人的資本経営が分かりにくい背景には、社内でその捉え方が統一されていないという課題があります。IR・ESG部門、人事企画部門、人事管理・労務部門など、それぞれが異なる視点から人的資本経営を捉えることで、企業として目指す方向性や取り組むべき課題が見えにくくなっています。
人的資本経営を捉える「3つの視点」
人的資本経営には、「企業価値・ESG」「タレントマネジメント・海外人事」「国内の人事労務・制度整備」という3つの視点があります。それぞれ、企業の持続的成長、人材の育成・活用、多様な働き方や労働環境の整備という重要な役割を持つ一方、背景や目的が異なることが、人的資本経営の全体像を分かりにくくする要因となっています。
3つの視点を俯瞰し、統合する
ばらばらに存在する専門的な視点をただ並べるだけでは、真の人的資本経営は実現しません。企業に求められているのは、それぞれの役割や強みを理解したうえで、自社が目指す価値基準という一つの太い軸へと結びつけることです。この全体を俯瞰する統合プロセスこそが、確固たる経営戦略を描く出発点となります。
齊藤コメント