この記事の要約
生成AIの力を引き出すのは「使う人」
生成AIは、文章や画像、コードなど、さまざまな領域で人の仕事を支援できるようになっています。しかし、AIを導入しただけで、その力が十分に発揮されるわけではありません。
生成AIの活用には、使う人自身が仕事の可能性を広げ、「もっと良い方法はないか」「この仕事にも使えるのではないか」と創造的な活用方法を模索する姿勢が重要です。つまり、生成AIの可能性を引き出すためには、AIの性能だけではなく、それを使う人の主体性が大きく関わります。
「エンゲージメント」がAI活用を左右する
そこで重要になるのが、従業員の「エンゲージメント」です。
仕事に対する主体性や所有感を持つ人ほど、新しい技術を積極的に取り入れ、自分の仕事に合わせて創造的に活用しようとします。記事では、エンゲージメントの高さが生成AIの活用可能性を大きく左右し、AIの力を最大限引き出すことにつながると指摘しています。
記事では、こうした考え方を示す先進的な事例として、2つの取り組みが紹介されています。
米国のアパレルブランドZapposでは、生成AIを活用した顧客対応によって得られた顧客の反応や成果をフィードバックすることで、働く人の意欲向上につなげています。
また、米国のJohns Hopkins Hospitalでは、生成AIが患者の健康状態に関する情報を整理し、それをもとに、どのようなアプローチが患者へのより良い貢献や豊かな人生につながるのかを考え、共有する仕組みが取り入れられています。
どちらの事例も、AIを単なる業務効率化のために使うのではなく、AIから得られた情報を人に還元し、人の意欲や判断、より良い価値創出につなげている点が特徴です。
AI時代だからこそ「人が働きたい組織」をつくる
AIによって仕事が自動化される時代だからこそ、人が仕事にどう関わり、何にやりがいを感じ、どのような価値を生み出したいのかという視点が、これまで以上に重要になります。
AIを単なる効率化の手段として導入するのではなく、人が主体的にAIを活用し、新しい仕事や価値を生み出せる組織風土をつくること。 人とAIが共に働く時代に向けて、働き方そのものを見直していくことが求められています。
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PROFILE
齊藤 加奈子
株式会社PwS 代表取締役・Mamasan&Company 株式会社 取締役
組織設計・業務設計を担当。 Mamasan&Companyで培った業務可視化や 分散型組織運営の知見をもとに、 人とAIが協働できる仕組みづくりを支援しています。

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